中堅社員向けの研修!専門技術を身に着けるための研修
数字で表現することのメリット
中堅社員に身につけてもらいたい専門技術はさまざまありますが、その一つが物事を数字で考える技術だといえます。なぜなら抽象的な状況も数字で表現することによって、他の人も客観的な状態としてイメージしやすくなるからです。経験の浅い若年社員にとって状況を数字で表現することは困難だといえます。これは多くのビジネスシーンを経験した中堅社員だからこそ、身につけておきたい技術なのです。 研修ではまず、ビジネスにおいて数字が果たす役割をレクチャーしましょう。その役割の一つが、客観性を高めることです。たとえば「圧倒的に支持されています」と表現しても、どの程度の支持なのかは人によって解釈が異なります。それに対し「シェアは80%です」と表現することで、多くの人の間で共通認識が生まれるのです。

いくつかの数字から関係性を見出す練習をする
数字で考える技術を研修で扱う際のポイントは、ある数字と別の数字との関係性を数字で把握する練習を盛り込むことです。たとえば冬になって寒くなれば、暖房製品が売れることは誰にでも想像できますよね。では気温が1度下がれば、どれくらい売上が伸びるのでしょうか。ある家電メーカーでは、長期の気温予報を製品の生産計画に反映させているそうです。研修では過去のデータを基に気温と売上状況の関係から、今後はどれくらい売れるのかを予測する練習をしてみましょう。予測した数字が実際の数値と異なっていたとしても、その差異が生じた理由を分析することで、数字で考える技術が身についていきます。
ビジネスにおいては、とらえどころのない問題でも手がかりとなる数字を見つけることで、解決の糸口をつかめることがあります。だからこそ中堅社員には、数字で考えるという専門技術が求められているのです。